栄養士業務の主軸である献立作成力を高める独自のプログラムです。献立作成の基本である食品成分表を使った栄養価計算や季節感あふれる給食メニュー作成の演習を行います。パソコンを使った演習では華学園オリジナル給食管理ソフト“Meal Manager”を使用し、数多くの献立を作成しながらパソコンスキルも身につけます。
調理学の理論に基づいて、調味料の計算や、食品の計量、包丁の使い方、基礎的な調理方法について実習・演習を通して学びます。この実習では、個別の調理技術向上を目的としており、規定の課題について個別の練習とテストを繰り返します。
給食管理実習ではこれまでの知識・技術を活かし、自分たちで作成した献立を実際に給食として提供します。設備の充実した実習室を使い、給食経営管理や衛生管理など給食サービスの幅広い実践的な力を身につけます。
自分の身体を使い、人体の構造や働きについて学びます。血糖値やヘモグロビン値など血液の検査、血圧測定、皮膚や味覚などの感覚の検査、肺活量や肺年齢の測定などさまざまな実験を行います。肺の働きに関しては、スパイロメータによるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の危険度合を測るなど、踏み込んだ検査を行います。
病院や福祉施設などの現場で管理栄養士の指導を受けながら実務を体験します。傷病者やスタッフの方々とふれあうことで、授業では学ぶことができない知識や技術を身につけることができます。
病院や高齢者福祉施設では、傷病者の病状や体調にあわせた治療食が提供されています。治療食では、味付けに影響しやすい食塩や糖類の使用が制限されます。さまざまな制限がある中で「おいしい」食事を作るためには調理の工夫が必要です。臨床栄養学実習では、病気の知識を基本に栄養学、調理学などの知識を活用して、傷病者に喜ばれる献立の作成と実習を行います。
社会で活躍できる管理栄養士の条件の一つに「食品についてくわしく知っていること」があげられます。食品中の栄養成分や水分の含量を測定したり、食品に含まれる色素の検査や食品の特性、調理による変化を勉強します。遺伝子組み換え食品についても正しく理解しておくために、食品の遺伝子を検出する実験なども行います。
運動時における身体状況、エネルギー代謝、栄養代謝について学び、スポーツ・運動と栄養についての関わりに関する知識を習得します。
市場などで流通過程を見学したり、給食会社の新しい調理設備や給食センターの見学をすることで、管理栄養士が働く職場環境への理解を深めます。また、実際の栄養教育を想定した教材作りや情報提供の演習も行い、管理栄養士としての自覚を養うなど、管理栄養士として働くイメージ作りを行います。